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スカートナットの独自の構造が生み出す、優れたゆるみ止め機能が「三次元光弾性試験」と「NAS式高速ネジゆるみ試験」で実証されました。これらのデータをもとに、スカートナットの特長をご紹介してみましょう。 |
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一般のフランジ付ナットの座面圧力は、フランジ内側に集中的にかかり、フランジ外周部まで働いていない。また、ネジの螺旋の影響により、座面圧力は軸に対して非対称分布を示している。 |
スカートナットの座面圧力は、フランジ外周部に集中し、また、中心部から外周側まできちんと分布し働いている。 また、スカート部の効果により、ネジの螺旋による影響を受けずに、座面圧力は軸に対して対称分布を示している。 |
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次に、スカートナットの実力を知るため、スカートナットと他社のゆるみ止めナットを NAS式高速ネジゆるみ試験機にかけて比較してみました。その結果、スカートナットの優れた「ゆるみ止め機能」と、繰り返し使用しても機能が低下しない事実が証明されました。
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この試験では、衝突回数:3万回(加振時間:15分)の振動に耐えて、供試ナット全てにおいてナットの脱落は生じなかった。そこで、各ケースにおいて、戻しトルク:T・を測定し、耐ゆるみ性の評価として、残存戻しトルク比率(T・/Tf×100)を算出した。
各供試ナットの平均値は、1.スカートナット88%、2.A社ゆるみ止めナット70%、3.B社ゆるみ止めナット76%、4.C社ゆるみ止めナット65%となる。この試験結果によって、スカートナットの耐ゆるみ性が、他の供試ナットに比べて非常に優れているということが、実際に認められた。 |
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これは(1)の試験をした供試ナットについての、繰り返し試験。
供試ナットの種類によってはナット脱落の現象が生じ、耐ゆるみ性の優劣が明確に判断された。
残存戻しトルク比の平均値においても、スカートナットについては、締結力が保持されていた。
そして驚くべき事に、さらに安定して耐ゆるみ性が上昇しているという結果が認められた。 |
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この場合、締付けトルク1700kgf・cmと小さくしても、残存戻しトルク比:80、86、102、101、84%となり、100%を越える場合もあった。平均値も、約90%と安定し、ネジ締結の特性である繰り返し使用にも有効であると認められた。 |
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